あまりにも堪え難い「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」の薄っぺらさについて
何と言うか、残念さが極まったので文章にします。
わかっていました。ぶっちゃけ発売前から嫌な予感はビンビンにしていました。
PVの時点で何かこれモッサリしてんなーとは思っていました。
でも、画はやっぱりキレイだし、声優さんは豪華だし、お金かかってそうだし、良キャラゲーになるはず!
最悪、バカキャラゲーにはなるっしょ!!と思っていました。
いやー何と言うか、てんで裏切られました。
まずこのゲームは「何ゲー」なのだろうか。
公式発表では「スタイリッシュ対戦格闘ジョジョアクション」とある。
オーケーオーケー、「(2D/3D)対戦格闘」ではないという公式からのお達しです。
正直格闘ゲームとしていかにツマンナイかを言い出したらキリがないので、これは逆にOK。
このゲームは格闘ゲームではない。仮に格闘ゲームであったとしても 普 通 の格闘ゲームではない。
「スタイリッシュでジョジョでアクションな格闘ゲーム」なのです。
だからこれが格ゲーとして如何にクソかを論じるのはお門違いなのです。
あれだよ、つまりこのゲームは、
ゲームジャンル「スタイリッシュ英雄(ヒーロー)アクション」の戦国BASARAと同じと考えれば良いのです。
ゲームジャンル「ハートフル2D対戦アクション」のアルカナハートと同じと考えれば良いのです。
まぁBASARAはどのシリーズもめちゃくちゃ面白いですけどね。アルカナは真面目にプレイしてないから知りません。
で、その「スタイリッシュでジョジョでアクションな格闘ゲーム」なこのゲームなのですが、
色々な「ジョジョのゲーム」としての仕組みが組み込まれています。
シチュエーションフィニッシュとか、ステージギミックとか、スタイリッシュムーブとかとか。
でね。シチュエーションフィニッシュでカーズ様が吸血鬼馬にひかれて「再起不能(リタイア)」ってなった時に思ったんですよ。
「あれ?俺こんなゲームしたかったんだっけ??」
って。原作からすればありえない状況じゃないですか。カーズが吸血鬼馬にひかれるとか。
それを演出として平然とやっちゃうところに「あれあれあれ???」と思ったのです。
何か、ストーリーモードの紙芝居や話のすっ飛ばしもそうですけど、演出が徹底できてなくはないですか??
それとも、皆さんはカーズが吸血鬼馬にひかれることや、ディアボロがペッシに釣られるのを平然と受け入れられたんですか??
カッコいい超必殺技のアニメーションや豪華な声優さんのためには、そこらへんは目を瞑らなきゃいけない所なんですか??
一回見ただけで飽きるステージギミックはもっとどうにかできなかったんですか??
スタイリッシュムーブってジョジョ立ちをゲームに無理矢理押し込んだだけなんじゃないですか??
「名言」や「擬音」を面白おかしくエディットできていればそれで満足だったんですか??
俺にはよく解りませんが、それが「ジョジョ愛」とか言うものなんですか??
本当に画はカッコいい。描写は最高です。すごいシェーダーですよ。本当に原作の画の再現度は高い。
特にプッチのメイドインヘブン発動とか本当にカッコ良く出来てると思いました。
30フレームだとかどうでもいいじゃないっすか。無限コンボとかどうでもいいじゃないっすか。
キャラバランスとかどうでもいいじゃないっすか。ローディング時間も課金要素も多目に見ましょうよ。
だってこれはジョジョゲーであって、格ゲーじゃないんだから。
ただ、俺はジョジョの「ゲーム」を買ったんだ。
俺はジョジョアゴーゴーのような「コレクターズアイテム」を買った記憶はない。
このゲームを買って、お家に飾っておきたいわけでは決して無かった。
楽しく遊んで、あーでもないこーでもないとネットの情報をあさったりしたかった。
休みの日に友達と家で夜通し対戦したかった。
例えクソゲーであったとしても、「まじクソゲーだわwwwww」とか言いながら笑ってプレイしたかった。
もっと真剣に遊べるゲームにして欲しかった。
現状、単なるコレクターズアイテムになってしまっているこのゲームに、俺は価値を見いだせなかった。
ただ、残念です。
ももクロとオズフェスト
今更ですがももクロがオズフェストに参加するそうですね。
正直なんだかな〜って感じなのですが、
まぁ一日目がホルモンだの、なんちゃらラスベガスだの、スリップノットだの、ラインナップが「古参メタラー」って感じよりも「激しいのが好きな若い子」って感じなので、まぁいいんじゃないでしょうか。
ただ、噂によればももクロが参加する一日目のチケットが売り切れて、ブラックサバスが出る二日目のチケットが余ってるとか。
それだけももクロの影響力が大きいということなのですが、ももクロファン、というかアイドルファンのあの熱気は異様なもので、それを良い意味でも悪い意味でも古いものから抜け出せないメタラーがどう思うか?というのは正直怖いなぁと思います。
しかも、ももクロを聞きにきたファンが、ももクロだけ聞いて帰る。なーんて状況になったならば、運営とももクロファンは価値観の古いメタラー叩かれるだろうなーと思う次第であります。普通に考えると、フェスだから客はいつ帰ってもいいんだけれども、まぁ名前が「オジーオズボーン」の「オズフェスト」だけに、快く思わない人は多いにいるでしょうねぇ…
それらを考えると、やっぱり「何で呼んだん…」ってなりますよね。
そもそもダサかっこいい黒Tシャツだらけのメタルのライブに、ド派手な5色は合わんて…
【映画】「桐島、部活やめるってよ」を見た。
何かちょっと前に話題になっていたし、みんな面白いと言っていたのでレンタルして見てみた。
うーん。なるほどぉ。という感じ。
そもそも中高一貫男子校でヒャッハーって感じの青春を謳歌した僕にとって、あの環境、あの情景はもはやおとぎ話の世界。
共学の環境、というより身近に異性がいる環境で育つと、あの映画はどう感じるのだろう。あれはフィクションなのか?ノンフィクションなのか?あの状況はあるあるなのか?それともあれが理想郷なのか?
そんな環境とは全く違う環境を生きてきた僕から見れば、正直ただ「全く実感がない」としか言えなかった。だからあの映画のような露骨なスクールカーストや、酸い甘いの恋愛模様、将来への不安、もろもろがあまりにも「他人事」過ぎました。レベル的には、「家の隣に同学年の可愛い幼なじみがいて、美人の転校生が自分を好きになって、etc…」のハーレム萌系ギャルゲーの世界観に対して「リアルじゃねぇwww」って思うレベルで、あの世界観は僕にとっては「リアル」じゃなかった。
あの映画は、どれかのキャラクターに自己が投影したり、もし自分があの場にいたら?というイマジネーションと妄想を楽しむものなのかな、と見ながら考えていました。
だからそれが出来ない自分にとっては、まるで毒にも薬にもならない、空気のような映画でした。
なのでもっと別の楽しみ方があるのなら、是非教えてください。
「女の子がみんな可愛い」とか以外で。